実話 感動します!求人広告効果事例

会社消滅の危機を救え!

「やったよ!職人採用できたよ!」
未来企画・営業担当の富田が担当しているA社社長からの言葉だった。
「ありがとう!こんなこと初めてだよ!君に頼んでよかった。本当に・・・・・」
電話口のA社社長の声が弾んでいる。富田も感激で涙が溢れる。
職人の採用は、営業職よりも何倍も難しいと言われる中、富田はA社に本気の人材を集めることができた。 まさにA社にとっては「人財」となる未来の幹部候補生たちだ。
かつてどんな求人媒体に出稿しても、どんな転職イベントに出展してもただの1人も採用する
ことができなかったA社。面接すらここ5、6年はやったことがない。

人気がない職種なのはA社もわかっている。
しかし、今度ばかりはどうしても本気で採用しなければならなかった・・・・・・・・

ここまでの道のりは短いながらも富田にとっては苦しいものだった。
そして今、富田は自らが働く会社「未来企画」という会社のすごさを実感している。

“求人に賭けるプロフェッショナル集団”。その触込みにピンときて入社した。
今日、やってやれないことはないと確信させられた。

さあ、この富田は何をやったのか・・・・・・・・?

ページトップへ

過酷な使命。

「もう俺らが倒れたら、後がいねえんだ。亡くなった先代に申し訳なくてな・・・・・」

お客様の紹介で営業に訪れた会社で、富田はただ頷きながら話を聞いていた。
カーペット施工会社――――。
A社は有名一流ホテル等のカーペットやクロス貼りでは東海地区の第一線で活躍する会社だ。
従業員5名。社歴は32年。業績もずっと安定している。
しかし、この会社にはひとつだけ大きな問題があった。

社員の平均年齢49歳。若手も中堅もいない。社員のうち数人は、定年を数年後に控えている。
そう。このままでは数年後、会社を託していける人材がゼロになるのだ。

“会社消滅の危機を救って欲しい。”――――。
入社2年目の富田にA社から与えられた課題はあまりにも重いものだった。

ページトップへ

引っ込み思案のお嬢様

富田 好美Yoshimi Tomida
1982年12月生。名古屋女子大学家政学部卒。営業担当入社2年目。
引っ込み思案で内気だった彼女も、今や立派にクライアントを引っ張る、美貌の営業ウーマンに成長。小柄な体に大荷物で訪問した先のクライアントからはなぜか人気が高い。「キャリアアップを目指して頑張ります。」

富田は入社2年目。今年25歳になる。
優しい両親の元、大切に、大事に育てられてきたためにどちらかというと引っ込み思案。
自分から友達を作ることは得意ではなかった。
いや、むしろ気の合わない仲間には積極的に関わっていくのは苦手で避けていた節もあった。
大学卒業後、インテリアメーカーで事務職を一年経験したが、そこはだまって静かに黙々と仕事をこなす職場。
「もっと人とコミュニケーションを取れる仕事をしなければ、この性格は変わらない!」
と一念発起、転職を決めた。

“求人に賭けるプロフェッショナル集団”。求人誌にそう書かれていたのが未来企画だ。

「あれもこれもやります的な会社はいやでした。
やるならとことん突き詰めてやっていきたいと思っていました。」

それが富田の希望だった。
求人関連に特化した未来企画はまさに富田にうってつけの会社だったと言える。

初めての営業職は富田には大変だった。

まず、扱う商品が多い。それぞれターゲット特性や訴求ポイントも違うので当然、すべて覚えなければならない。

リクナビ 95%の大学就職相談室で推奨されている、国内最大手の新卒情報WEBサイト。
豊富な情報量と多彩な機能で各社の魅力を語りつくし母集団を形成します。
リクナビNEXT 総合転職WEBサイトとして、豊富で新鮮な情報量が最大の価値。
登録会員数も全国220万人を突破し、その高い採用実績も人気の秘訣。
とらばーゆ 2007年9月にこれまでの雑誌スタイルからネット商品に完全移行。女性のための転職サイトとしては全国初登場。自分らしく楽しく働き続けていく女性に力強いサイトです。
FromA 大学生からフリーター向け、職場情報が分かりやすいカラーで構成され「やりたい」気持ちに応える興味別インデックスが特徴。
あらゆる職種募集が可能です。
FromAnavi 圧倒的なユーザー数を誇り、アルバイト系求人サイトでは3年連続ユニークユーザー数第1位。強力なプロモーションやモバイルからのリアルタイム応募機能で応募者の流れを素早くキャッチ。
TOWNWORK 東海地区12分版、地元密着型フリーペーパー。
これまでの大掛かりなプリモーションから高い認知度を獲得し幅広い世代層から指示を得ています。 どんな地域、どんな職種もお任せ下さい。
TOWNWORK758 名古屋市内と中心部(中・中村区)に特価した雑誌。
東海地区の中でも特に求人倍率の高い中心エリアを強力にサポートします。販売・サービスから短期・高収入など読者から人気情報をセレクションした フリーペーパーです。
TOWNWORK社員 社員・契約社員専門の「中域型求人フリーペーぺー」。
地元社員が欲しい会社と、地元で社員として働きたい読者をつなぎます。
  • その他、会社案内パンフレットからWEB制作、イベントから販促まで
  • 媒体も各種求人情報誌から地域マガジン、新聞、交通広告まで取り扱い
  • コンサルタント事業として、人事経営戦略のご提案から、採用後の自己啓発・ビジネスマナー・キャリアカウンセリングまで行う
クライアントが採用したい人物像や職場環境、採用の時期や条件なども加味した上での提案セールスになる。

富田を驚かせたのは、持ち歩く資料の多さだった。
2泊分の旅行バッグほどの大きなバッグ。

どちらかといえば小柄で細身の富田には、この荷物だけでも大変な体力を要する。

次の難関は対人。
自分で決めた道とはいえ、やはり現実には他人と接触するのは怖い。
富田は時には泣きながらも先輩に教えられ、まわりにも励まされながら、除々にペースをつかんでいった。
実は富田は、社長の速水が直接面接をした、珍しいケースでの採用例である。

ページトップへ

「笑顔」「元気」「感謝」が信条。

速水 清朗Seirou Hayami
株式会社未来企画 代表取締役。1958年生まれ。
設立当初から持論にしているモットーは、真の顧客満足追及の為に提唱する「スタッフが一番」の経営方針。 常に全従業員がいきいきと闊達に働ける環境作りに邁進し、「日本で一番明るい会社」にすることが夢。
これまで約20年間求人広告業界一筋に生き抜き、これからもその人材ビジネスにその生涯を捧げる覚悟を貫く。
趣味は世界文化遺産巡り。

面接時の印象を速水はこう記憶している。

恥ずかしがりな中にも何とか自分を変えたい、出し切りたいという意志が強く感じられたんですね。人見知りは慣れである程度カバーできます。
前向きで行動派の人はウエルカムですから採用しました。
彼女は一言で言えば頑張り屋です。お客様からの信頼も厚いですから、大きく期待していますよ。

あれから 1年半。
「キラキラしている自分になります!」
入社時の挨拶で言った一言がこの言葉だった。今では友達もうんと増えて自分の素直な感情までも伝えられるようになった。最初は飲みに行ったお店で注文することすら恥ずかしくて苦手だった彼女も今では率先して
「すいませーん!生4つ~っ!!」 と叫ぶことができるまでに?成長した。

ページトップへ

 帰社。

A社から帰社する道すがら、富田は考えていた。
過去採用ゼロという結果を考えると正直、気は重くなるばかりだ。
しかし、なんとかしたい。正念場などというものがこれほど早く訪れるとは思わなかった。

「どうしよう・・・・・・。」

とにかく、自分一人の力だけでなんとかなるものではないことだけは確かだった。
会社に戻り、まずは専務の江川に相談した。
江川はかつて第一線の営業マンとして活躍した求人のベテラン。
今回のような案件は過去に担当しているはずだ、そう思った。

ページトップへ

愛のあるハードマネジメント

江川 毅Tsuyoshi Egawa
株式会社未来企画 専務取締役。1972年生まれ。
会社設立当初に新卒入社し、今年で勤続12年目。
一営業マンから専務取締役に上り詰めたその根性と積み重ねたスキル及び実績は会社にとっても自身にとっても財産。
リクルート東海代理店部 個人MVP受賞や通期達成「グランドスラム」受賞など数々の受賞歴を誇る。趣味はゴルフ、競馬、そして愛娘と過ごすこと。

「まず今回の採用目的の確認と目標設定をし、求める人物を明確にしてから採用コンセプトの設計を。
メディア選定とサイズなどはそれらが決まってからだ。この案件は成功すれば、顧客の今後に大きな道が開けると思う。職人の募集はどこも本当に苦労してるからな。とにかく楽しみながら思いっきりやってみろ。
制作は・・・・そうだな、高橋にアイデアをもらえ。企画書ができたら見せてな。」江川が指示を出した。
「わかりました!」
入社したばかりの頃に比べると幾分たくましさが出てきたな、江川は最近の富田をそう感じていた。

最初は私も期待と不安が入り交じってましたよ。営業にしてはおとなしそうなタイプでしたから。
新人の頃は本人もうまくいかなくて悩んだと思います。しかし今は客先での信頼は高いようです。
素直で一生懸命なところがまわりから共感を生むのかも知れませんね。

富田は江川の指示に早速動き出した。提案までの時間は1週間。時間はない。
富田はまず、クライアントの情報をまとめはじめた・・・・・・・

ページトップへ

キツイ案件。

富田から相談を受けた課のチーフ・小島君恵がメンバーを招集する。
そして、課のミーティングが始まった。
急成長を遂げる未来企画は、中途でも常に人材が入社している。富田にも同期と呼ぶに近い仲間がいる。
いつ入ってもハンデがないのがこの会社の魅力だ。社員数は27名。
同年代の若者が多く、平均年齢はなんと26才。それだけにフットワークは恐ろしく軽い。
小島が進行役を務める。

ページトップへ

飲食店キラー

小島 君恵Kimie Kojima
営業部チーフ。1965年生まれ。
過去にどんなに集まらなかった店舗も彼女の提案にかかったら必ず起死回生が可能。飲食店オーナーからは、その神業かかったスキルにただ脱帽されるばかり。
熱狂的ドラゴンズファンとしても知られ、社内でもドラゴンズのスタジャンを 着用しないと仕事に集中できない特異な面も。 高2と中2の子供を持つ良き母でもある。

「カーペットを敷く会社か・・・・・・・・」 小島がつぶやいた。

「うちの過去の実績をみても、確かに他の代理店と比べればいいほうだけど、職人さんの採用はやはり厳しいのが正直なところね。これだ!っていう秘策がまだないのも職人採用の 難しいところなのよ。」 小島の表情は厳しい。

小島は入社5年目。「飲食店キラー」の異名を持ち、過去どんなに人が集まらない飲食店も“彼女の手にかかればなんとかなる”といわれるほどの神業のようなスキルを持つ。 そんな彼女も残念ながら職人募集の経験は少なかった。

「高橋君、制作の立場からこの案件はどうしたらいいと思う?」

この物語のもう一人の主人公である制作の高橋は入社3年目。
高橋がこの仕事に就くきっかけになったのは、コンビニでたまたま立ち読みした「Bing」だった。
そこにはずっと憧れていたデザイナーの仕事が!それが未来企画だった。

電話番号をその場で記憶して携帯から面接依頼の電話をかけた。広告のオペレーターの経験はあったがデザイン職は初体験。
作文すら苦手だったが、「なんとかなるだろう。」で入社。

はじめは言われたとおりに文字を組んだり張ったりしていたが、半端ではない量の案件をこなしてきた結果、今ではターゲットの設定や読者の心境を探り、広告原稿に反映させることには かなりの自信もついてきた。

ページトップへ
高橋 健二Kenji Takahashi
1982年4月22日 岐阜県多治見市生まれ。
株式会社未来企画 制作課チーフ
幼い頃から野球が大好き。今ももちろん熱血ドラキチ。勝率から打率、感動の名シーンまで、その記憶データはなんと約20年分も。 制作チーフとして「自分の作った原稿で誰かがが新しい仕事に就いていることが何よりの喜びです。」

「うーん。面白みのある仕事には思えないから、待遇面で訴求をする原稿になるかもしれませんね。」

高橋はおおよそのカンでそんなことを答えた。富田が言った。

「あの~、すごくたくさんの実績を持っている会社なんです。我々がイメージだけでとらえたら、 本当はすごく魅力ある仕事なのかもしれないのに、それを読者に伝えられないまま終わってしまうと思うんです。」

富田はクライアントとの話の中で、なにか魅力を持った会社であることは間違いないと感じていた。

「それじゃあとにかく富田と高橋君で現場を見てきて。
そこで実際に職人さんたちに話を聞いて、 とにかくなにかを掴んできて。
話はそれからにしましょう。」
「はい、行ってきます!」
「・・・・わかりました。富田、アポとっといてくれ。」
富田に続き、高橋が答えた。
ページトップへ

迷惑。

高橋にとっては正直、迷惑な案件だった。
常にスピードと訴求性のあるデザインを求められ、そして週に膨大な量の制作を抱え、
下にも指揮する立場としては半日時間を取られることはさらなる残業量の増加を意味する。
今週もかなりハードだ。

『しっかり取材してまとめたものを渡してくれよ・・・・・』 これが仕事には集中して没頭する、
それこそ職人タイプの高橋の偽らざる本音だった。

一方、富田にとって制作の高橋の同行は願ってもないこと。それは自分の説明が高橋にうまく伝わったとは思えなかったこともあるが、今まで想像もしたこともなかったこのカーペットの 仕事のプロフェッショナルな部分を自分も見、制作の人間にも一緒にその眼で見て欲しかったからだ。

アポイントは翌日の朝8時に取れた。場所は●●ホテル。名古屋でも老舗の大型ホテルである。
改装のために宴会場のカーペットを全面的に張り直すのだという。
就業前の早い時間だったが、そんなことは言っていられなかった。

ページトップへ

現場で。

「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」
「おぅ。よろしく!俺らも現場で聞いてもらったほうがスムーズに話せそうだなぁ。」
現場ではA社一のベテラン職人・Kさんが作業の手を止めて迎えてくれた。
実は7時から現場は始まっていたのだ。
今年で55歳になるKさんの笑顔は人を引き込む魅力がある気がする。ニコッと笑った顔には深い皺が浮かぶが、その皺がさらに人の良さを増幅させている気がする。

A社が持つ顧客は、新築のマンションの工事会社や病院、有名ホテルなど。「カーペットを貼る」 というニーズは、建物の新築現場や老朽化した建物の改装などで発生する。 「キリのいいところまでやっちゃうからそのへんで待っててくれるかい?」 Kさんが言った。ふたりは作業を見ていることにした。 高橋はその現場を見て舌を巻いた。 「カーペットなんて、敷いて終わりの作業でしょ」などという、そんな安易な考えは大きな 間違いであったことに気付く。 有名ホテルの部屋も病院も、敷かれているカーペットは一枚。そう、たった一枚なのだ。 会議室に至っては何十畳もあるが、やっぱりカーペットは一枚だけ。繋ぎはない。 部屋の中に柱があればそれだけ形も複雑になる。 カーペット職人である彼らは、そんな複雑な場所であっても、一枚のカーペットを寸分の狂いもなく カットして敷いていかなければならないのだ。

ページトップへ

 ミス?

「1枚だけなんて、びっくりするだろ。さすがに俺も何十年か前まではおっかなびっくりだったよ。」

このホテルのこの空間にもおおまかなサイズの巨大すぎるカーペットが一枚用意されていた。
職人はまず最初にそれを部屋に広げる。
大きめに用意されたカーペットの寸法を合わせて裁断していかなければならない。
職人のすごいところはもちろんその裁断の技術である。

では、裁断のどこがすごいのか。

何十畳を敷き詰めるカーペットは1枚何十万円もするのは当たり前。
場合によっては数百万のものもある。そんな代物を扱うとき、当然ミスは絶対に許されない。
万が一小さく切りすぎたときは取り返しがつかない。そんなリスクがある中、どんなに複雑な形であってもスピードを落とさず、作業を正確に進めるところに職人技があるのだ。

「部屋に広げたカーペットを見渡して、頭の中でサイズを決めるんだな。いちいちメジャーで計ってなんてやってたら終わらんわな。カッターもモタモタやってたら切り口がガタガタになっちまうだろ。
俺らは頭と手が感覚で覚えてるからな。ミス?ここ20何年はミスなんかねえよ。」

「一度も、ですか?・・・・」 富田が尋ねた。

「おぅ。いっぺんもねえよ。これでメシ食ってんだから。」 Kさんはニコッと笑って言った。

ページトップへ

オレの仕事。

高橋は自分の仕事について考えていた。
もし、自分の作った原稿で採用ができなかった場合、その尻を拭いてくれるのは営業の人間。
広告には当然反響の違いはあるが、Kさんの仕事を自分の仕事に投影すれば、
「不採用は許されない」ということになる。“それがプロだから・・・・・・”この言葉で身が引き締まった。
この思いができただけでも今日は本当に来てよかった・・・・高橋はそんなことを考えていた。

Kさんは頭の中で決めたサイズで裁断をして、トンカチやカッター等の工具を使ってきれいに敷き詰める作業を黙々と進めていく。

「見ててもそんなおもしろいもんでもねぇだろう?」

「いや、そんなことありません!こんなにすごい世界だったとは知りませんでした。」
富田より先に、高橋が答えていた。

「そうかい?それじゃ一服しようかな。」Kさんは汗を拭いながら微笑んだ。

ページトップへ

 さりげないスーパーマン。

A社はそんなカーペット貼りの一流の技術を持った職人が集まっているプロフェッショナル集団。

「会社のすごさを伝えるには、内容も大事だと思いますが、技術を持つ職人さんたちが一番の財産ですよね。他の職人さんたちのこと、聞かせてもらえますか?」
富田が切り出した。

「ああ、いいよ。この業界にもな、1級技能士っていう資格があるんだよ。うちのヤツらは全員持ってるな。」

「そんな検定があるんですか。技術検定ってことは難しいんでしょうね。」

「まあまあ難しいかな。でも恥ずかしながらオレもその国家検定の検定員を務めてるんだけどな。」

「ええーーっ!?そうなんですか!?」
目の前の、気のいい普通のおじさんという感じのKさんは、そんなすごい男だったのだ。

「うちで技術を覚えたやつは独立して親方になるやつも多いよ。男だからな。いつかはって思うんじゃないかな。オレ?オレは考えなかったな。現場だけやってるほうが性に合ってるしなぁ。」

二人にはKさんが欲のないタイプに見える。しかし同時に゛職人一筋゛、そんなかっこよさを感じていた。

ページトップへ

あんたのプロの仕事をみせてくれ。

そんなプロ集団も平均年齢は40代後半。
若い人材がまったく育っていないことが唯一の問題でもあり、最大の問題。今回出稿に至ったのは、会社の存続に関わる命題でもあった。
いくら技術があり、顧客からの依頼があってもそれに応える人材がいなければこの先続いていかない。

「先代社長が立ち上げたこの会社を終わらせたくないんだよな。ずっと続いていって欲しいっていうのは、
今の社長だけじゃなくてうちで働く全員が同じ気持ちなんだよなぁ・・・・・・・」

Kさんはこのときだけ少し悲しそうな表情を見せた。

「あんたたちもこの分野のプロだ。オレらはやっぱりあんたらに頭下げることしかできねぇ。
なんとか若いのを、まあ若すぎなくてもいいから入れてくれよ。頼むよ。」

「わかりました。じゃあ、もう少しつっこんだお話もいろいろ聞いていきます。
我々もプロとして、全力でやりますから。よろしくお願いします!」
富田も盛り上がってきた。今この二人、営業と制作の間に温度差はない。双方が熱くなっているこういうときは大抵、いい結果が期待できるものだ。

帰りの車中、高橋は富田に言った。

『職人の世界っていうのはすごいな。手に職なんていうけど、しゃべらなくても本当に腕一本で自分の存在価値をアピールできるんだよな・・・・・・』
サラリーマン家庭で育ち、今まで机上の仕事ばかりやってきた高橋自身、大変なカルチャーショックを受けていた。

「そうですね・・・・・でも、私たちの力で何とかしたいです!ね、高橋さん。」

「そうだな・・・・・。」

『A社を何とかしなければ!!・・・・・・・・・』
そのためには自分たちがプロの仕事を見せるしかない。高橋は奥歯に力が入るのを感じていた。

ページトップへ

ターゲット。

会社に戻った高橋は頭の整理をする。
情報を整理、要点をまとめ、ひとつひとつ納得して理解していった。
次に取り掛かったのがターゲット設定。
話を聞いた中で印象に残ったもの。それはやはりA社の持っているカーペット貼りの技術の凄さだ。
高橋は考えた。

『では、このクライアントの原稿は「カーペットを貼る技術が身につきます」訴求にするのか?』
しかしそこで疑問が浮かび上がる。

「カーペット貼りの技術を身に付けたい人がいるだろうか――――?」

たしかに、カーペット貼りの技術を聞いてみると凄いと感じる。
でも仕事を探している求職者が、カーペット貼りの技術を身に付けたいと思うだろうか。
マイナーな仕事からして、そんなターゲットがいるとは想像しがたい。
高橋は頭を抱えた。
では別の訴求として、「ここで身につけた技術を活かして独立できます。」 ではどうか・・・・・・?

ハズレではないが、何かもっと違うことを言うべきのような気がする。
それに今回の場合、独立されても困るのだ。

時間ばかりが過ぎていった。

ページトップへ

そうか!!

考え始めて2時間が立っていた。15時のミーティングまでに概要をまとめなければならない。

――――ハッ!?

突然、高橋の頭にベテラン職人Kさんの言葉が浮かんだ。

「オレはこの仕事を38年やってきたんだわ。どうして続けてきたかっていったら、最初は生活のため。
家族ができたら女房、子供の為だったな。この仕事しかない良いところ?うーん・・・・・・・。
オレはこの仕事しか知らないから分からんよ。」

「そうか!!」

――――Kさんは、カーペット貼りという技術1本で家族を養ってきた。
――――自分の腕だけを頼りに38年間生活してきた。
Kさんの言葉が、高橋の中でハッキリとしたターゲットに辿り着いたのだ。

ページトップへ

決まった!

「富田ぁ――――!ちょっと来てくれ!!」 高橋が上気した声で富田を呼ぶ。
「は――――いっ!!」 自身もアイデアに行き詰っていた富田が高橋の席までやってきた。

「はっきりターゲットが浮かんだぞ!これだよ、これ!!」
高橋はそれを雑に手書きで書いた紙を見せながら、興奮して語り始めた。
紙には殴り書きでこう書かれていた。

「いいか、このターゲットが今一番思っていることは自分の腕を頼りに生きていきたいっていうことなんだ。現在付き合っているパートナーを養い、いつかは子供も食べさせていきたい。 そんなターゲットにとって、Kさんの「生き方」は自然と目指すべき姿になるだろ?ここで共感接点を持たせることでターゲットに伝わるんじゃないか?どう思う?!」

「それですよ!!それなら私にも気持ちわかります!年齢的にも30前で最初に揺れるときですよね!」
富田も一気に興奮する。そのまま共感できたからだ。

「Kさんのこの仕事を通した生き方を基本軸として、原稿で伝えないといけないポイントがもう一つあるだろ。新しく入ってくる仲間が会社を存続させるにあたって重要な人材だって いうのを伝えて、今働いている社員みんながこの会社の存続を望んでいるんだっていうこと。」

「そうか!ドラマが作れますねえっ!」 富田はワクワクしながら答えていた。

「もうひとつ。そのために、Kさんたち職人さんたちが定年までの時間を人材の育成に力を注ぎたいと思っているっていうことを原稿で伝えないと。本気の気持ちを伝えれば、『未経験でも 育ててくれる、期待してくれる』っていう安心感をターゲットに伝えられるだろ!?」

「キャ――――!!高橋さん、すごい!!」

会社の一角、この二人の所にだけ異常な盛り上がりが生まれていた。

ページトップへ

ミーティング。

15時。ミーティングスタート。

高橋は富田と確認した内容と方向性をメンバーに話した。
社内でも注目の案件と化していたこの一件のミーティングには、人材開発部の大澤も参加した。

 
ページトップへ

人材教育のスペシャリスト

大澤 幾楊Ikuyo Osawa
人材開発責任者。1970年生まれ。
スタッフの教育・育成を担当。これまでに自己啓発、大脳生理学、キャリアカウンセリング、ビジネスマナーなどの各分野での研究を重ね、独自の教育プログラムを立案。
某大手IT関連企業他での外部講師も務める。
「どの時代でも、どんな環境下に置かれても自発的に自己実現できる教育」をモットーに活躍の幅を広げる。
趣味は料理、掃除、ヨガ。

この案件で職人採用の新たな道筋ができれば、今後の展開は大きく変わる。
未来企画ではクライアントの採用後の人材サポート体制も強化している。
採用後、要望があればクライアント先まで出向いて教育・研修を行う大澤にも、今回の案件は気にかかっていた。

「問題ないよね。その切り口は見たことない。よく考えたね!」 大澤も絶賛する。
「面白いと思うわ!いけるんじゃない?」 小島も二人の提案に納得し、質問を続ける。
「よし!じゃあ、あとは媒体のセレクトとサイズね。こっちはどう思う?予算もあるけど。」
小島が高橋に問いかけた。
「やっぱりこの仕事はマイナーで分かりにくいんですよね。だから小スペースの原稿だと埋もれてしまうし、仕事内容が伝わらないんで、採用に結び付けるならできるだけ大きい枠の 原稿が必要だと思うんです。」 高橋は答えながら富田のほうに視線を送る。
「それが可能なら絶対そのほうがいいわね。媒体選定は?富田さん、どう思うの?」
小島が今度は富田に聞いた。
「はい。媒体を一つに絞るなら、ターゲット的にはTOWNWORKで、私は2Pを提案したいと思ってます。
高橋さんの案を絶対に結果に結び付けたいんで!」 富田もいつになく熱く答える。
「なぜTOWNWORKがいいと思うの?」 今度は大澤が尋ねた。
「TOWNWORKなら20代から50代以上と幅広い世代の読者に読まれているし、
これから”何をして生活していけばいいんだろう”と悩んでいる人達が沢山見ています。
その人達には正社員でもアルバイトでも関係ナシにパンチの効いた生き方の提案が出来ると思うんです。」
「あなたがそこまで気合が入るのも珍しいもんね。よし、じゃあこのプランで先方のOKを頂くように頑張って!高橋君はこれで提案用の制作案を作ってくれる?念のために1P案もね。」
「わかりました!」 「はい!がんばります!」
その日から夢を現実にするための具体的な作業が始まった。

ページトップへ

生みの苦しみ。

「フリー欄を有効に使うためにヴィジュアルは2ページにまたいで1枚の写真をひいてインパクトを与えよう。」高橋が言った。
「そうですね。でもキャッチコピーは作ったものより、実際に職人さんの口から出た言葉のほうが強いと思うんですけど。」
「意見同じだなぁ。えっと、どんなのがあったっけ・・・・・・・」
覚えている言葉を出し合った。いくつか出していく中で、この言葉に決めた。
『他の仕事と比べてどこが良いのかなんて語れない。だってオレはこの仕事しか知らないから』
この言葉が最も応募者の関心を引く言葉になると思えた。

 

富田はこの日久々に終電時間ギリギリに会社を出る。
『ああ、仕事してるって気がするなぁ・・・・』
富田は自分が、憧れていたテレビドラマのビジネスシーンの中にいるような気がしていた。
希望に溢れた、こんな心地よい残業は初めてだった。

ページトップへ

承諾。

翌日も、細かな打ち合わせが続く。
翌々日、やっとの思いで1Pと2Pのデザインが完成。
富田はその案とともにA社に走った。
「いいねぇ。これなら伝わるね。よし、2ページのほうでいこう!文章のほうも富田さんに
まかせるよ。ホント、いいの作ってドカーンと集めてよ!」
A社の社長は富田の提案に機嫌よく納得してくれた。
練りに練った方向性も高く評価してもらった。
掲載予定日は8月某日、夏の合併号に決まった。
2週間の間、書店やコンビニに並ぶことになる。締め切りまであと1週間。
高橋も悪戦苦闘しつつ、制作を進めている。

ページトップへ

ついに完成!

「できた~!これなら文句ないだろう。疲れた~~。」
高橋もその出来栄えには自分でも納得していた。充分、満足いく出来だ。
一字一句表現に気を付け、企画から原稿のアップまでに要した時間は約 1週間。
データ欄は仕事内容をできるだけ詳しく書き、募集背景としてはただ人手不足で募集をするのではない旨を伝えた。
この間、納得できなくて何度もやり直した。しかも他の原稿も同時進行で制作していたため、
高橋はその月、過去最高の残業時間を叩き出していた。
「絶対結果、出てくれますよね・・・・・・・」
富田がつぶやく。
やるだけのことはやった。
期待と不安が交錯する。
反響は吉と出るか、凶と出るのか――――――――――。

ページトップへ

惨敗。

発売当日。
富田と高橋は今までにないくらいドキドキした1日を過ごしていた。
夕方、A社に電話を入れる。
「まだ、ないなあ・・・・・・・・まあ、初日だしね。」
社長の可もなく不可もなくといった言葉が結構突き刺さる。まずい・・・・・・
期待はあせりに変わる。
1週間・・・・・・・ようやく一本の電話が鳴る!
ZDはこれでなくなった。
“ZD”。
それは応募の問い合わせの電話すら一本も鳴らず、当然面接はおろか採用も出来ないというこの業界で最も切なく、悲しい広告効果の事を指す。
しかしそれは最低の基準である。こんなことで喜んでも・・・・・・・・
そして10日・・・・・・・・・・
そして2週間・・・・・・・・・・・・・・
結果は、2ページ使用、2週間掲載で応募が1名。
惨敗だった。

ページトップへ

どうするんだ。

おかしい。
こんなはずは・・・・・・
社内に重い空気が流れる。
気持ちを切り替えよう。このままでは終われない――――――――――。
富田はA社に向かった。
「富田さん。応募があった1件ね、彼はいい人材だったよ。たった1件だったけど、でも結果は確実にもらった。一生懸命やってもらって感謝してるよ。ありがとう。ちょっと時間をおいて、またやろう。」
社長の温かい言葉が救いだった。涙が出た。もっともっと、すごい原稿を作りたい。
富田は本気でそう思っていた。
会社では仲間たちが待っていた。
「これからどうするの?」 小島が問いかける。
「毎日、残業してでも次の案を考え続けます。でも、本当に最高の案だと思ってたのに・・・・・・・・」
富田は答えながら、くやしさで自然と涙が溢れた。

ページトップへ

大変だ!!

「富田さんっ!!A社の社長さんが戻ったら急いで電話しろって!!」
営業から戻った富田に、石元が伝えた。
『何かあったのか。ひょっとしてたった1人の採用の人も辞めてしまったとか・・・・』
あの日以来、A社のことが頭から離れない。モヤモヤが晴れないままこの2週間を過ごしてきた。
どうしよう・・・・・電話が怖い・・・・・・・・・。
去年までの自分に逆戻りしたかのような不安。心臓が悪い高鳴りを打つ。
覚悟を決めて電話を掛けた。
トゥルル・・・・トゥルル・・・・・・・
「はい!カーペット施工のA社です!」 電話に出たのは社長本人だった。
「おお、富田さん!驚かないでよ。実はね、今週さぁ、なんと応募が3件だよ!3件!!
お盆期間に本が出ただろ?みんな、盆明けに真剣に考えてさ、家族説得して応募してくれた人もいるんだよ。すごいだろ。みんなやっぱりあの広告が良かったんだってさ!!」

青天の霹靂とはこのことである。
「おめでとうございます!ありがとうございますっ!社長、本当におめでとうございます!!」
「ありがとう!こんなこと初めてだよ!君に頼んでよかった。本当に・・・・・」
受話器を手にしたまま、大粒の涙を流す富田を見て、社内の人間も何事かと集まってきた。
・・・・・・・・富田が受話器を置いた瞬間、大きな声で叫んでいた。
「やったあああああああ!!!!!!!!!!A社合計、4人応募です!!今週、3人も応募があったそうなんですよぉ――――!」
「よかったな!」 「やったじゃん!!」「おめでとう!!」 まわりの仲間も祝福する。
「うおおおおお!やったあああああ!!!!!!」
普段、大きく感情を表すことのない制作の高橋も絶叫した。
報われた。
苦労はじっくりと熟成され、しっかりと実った。
これだから、この仕事はやめられない。

ページトップへ

思わぬ副産物。

その日、全体会議の席で、制作の高橋が語った。
「当初、2Pで応募1名は失敗だと思いました。しかし、掲載終了から2週間で追加3名から応募の電話が鳴ったそうです。応募者は、20代前半のフリーターが3名。20代後半の社会人が1名。
応募の動機を聞いてみると、ほぼ全員が手に職を付けたいからとのことでした。
応募者の方は『ここで身につけた技術で何十年先まで生計が立てられることが、Kさんの生き方を知って安心できた』って言われたそうです。」

高橋が続ける。
「ターゲット通りの採用ができたのも嬉しかったんですが、今回の応募者は掲載終了後もこの募集記事が気になり、思い切って応募をしたということが、制作としては何より嬉しく感じました。」
自分の作ったものが誰かの心に残る。そんな仕事を自分はしているのだということを、改めて知ることができた機会だった。

 

過去にただ「手に職を付けませんか?」という原稿を何度も作ってきたが、効果はあまり出なかった。
『手に職をつけることでどうなれるのか。』
そこまで表現しないと、求職者には伝わらない。
今回の原稿ではそれがクリアできたことによって成功に繋がったのではと思う。
高橋は今回の広告原稿を「リクルートクリエイティブグランプリ」に応募した。
タイトルは、『技術を継承したい職人と、手に職を付けたいターゲットの架け橋』
原稿は見事、東海地区の審査を通過し、全国審査に進む。
全国審査では、一人の審査員に最高得点の評価をもらった。

 

【評価内容】
従業員5人という小さな会社ながらも、有名ホテルのクロス貼りで東海地区の第一線で活躍するA社様。50歳を超えた定年間近の職人さんばかりで、このままでは定年後、会社を託していける人材がいなくなる。
”会社消滅の危機”を救う為、「社風・仕事内容」の理解を深めた原稿作りを評価。
「手に職をつける事でどうなるのか。」職人の思いをキャッチコピーと写真で上手く表現されている点においても評価できる。

 

「この原稿をつくるにあたって、大きな発見と偉大な職人の方との交流、そして自分の仕事がどんな意味を持っているのかということを気付かせてくれました。2ページというサイズ以上のものを得ることができたと思います。」高橋が言った。
結果、この広告原稿は、「RECRUIT第8回 HRーFMゴールデンシーガル・コンテスト制作の部」で優秀賞を受賞。高橋もクリエイターとして大きな実績を残す結果となった。

 

誰でも忘れられない仕事がある。
富田、高橋両氏にとっては今回がまさにそれだった。
このときの広告は富田にとっても宝物になった。
心が折れそうなときは、今でもこの広告を一番下の引出しから取り出して眺めてみる。

「毎日、本当に充実してます!」
はっきりとした口調で富田は言う。
広告は無から有を生む仕事。中身ひとつでそれを目にした消費者の動きが決まる。
そこには心理的な駆け引きもあれば、後に残る感動もある。
そして広告を目にして動いた消費者にもまた、その先の新しい経験と、その経験による結果とが生まれている。
未来企画社長、速水清朗は言う。
「人が集まらない業種にこそ、プロの技が必要です。比較的集まりやすい業種でも、応募者の質に疑問を持つケースも多いんです。実際、求める人材だけを集める技もあるんです。
応募者の数、そして応募者の質にお悩みならぜひ一度ご連絡ください。
優秀な営業と制作担当が、御社を救うお手伝いをさせていただきますから。」

期待を裏切らない、“求人職人たちの仕事”をぜひ見て欲しい。



未来企画に広告を依頼したい又は話を聴いてみたい
未来企画で働きたい

閉じる
ページトップへ
Copyright © 2008 株式会社 未来企画. All Rights Reserved.